それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

まるで嘲笑うかのように、両手を広げながら言うそれは、冷静で、冷酷で、非情な悪魔の王、魔王だった。



「我々ヴィルは、その命尽きるまで一番若く強い時期の体で成長が止まる。おじいさんになることもなければ、君たちよう精のように子供のまま止まることもない。

僕らはシュラのような例外を除いて、誰にも憑依できないから、こうして生きているんだよ。そして、お久しぶりですねコネスト様。

いえ、キラ・エル姉さん。」



コネスト様をキラエルと呼ぶヴィルの二人。増して姉さんと言った?どういう事…。



ー主にはいつか話すつもりでおった。まあ、その時まで待ってくれー



なんとも言えない声色に、私はそれ以上考えることはできなかった。のもつかの間。



「いけるか、フィリー。」



ブランさんが小声で言った。



「ええ。いつでもオッケーなのです。どーんですよ。

上級術式、結氷拘束(けっぴょうこうそく)」



フィリアラさんによって拘束、というよりは固定されたのは、後ろの窓だった。