『ええ、そうね。私たちがこれ以上、ここにいる理由はないわ。』
「上級術式、風達(ふうたつ)」
危険を察知したカイラ兄様は、私ごと距離をとった。けど、お姉様から感じるこの感覚……まるで
ーまるで己(うぬ)と変わるようじゃとー
どうして今、水神様が喋りかけていられるのか謎だった。
「精戦祭りのような時でないと出られないのでは?」
ーそれは、そやつが引き寄せたのじゃ。
主(ぬし)の姉ファレリア、いや、ヴィルの王妃シュラ!!ー
シュラと呼ばれたお姉様は、クスッと笑いながら続けた。
『言ったはずですよネスト様。いえ、キラエル様。我々は着実に動いていると。』
キラエルは、精戦祭りで見たあの黒髪の子じゃないの…っと、とにかく、眼帯をしているものの、お姉様の瞳にはヴィルの紋章が浮かんでいるはず。つまり、今のお姉様はヴィルの王妃ということになる。
ー幾ら何でも、あやつがそんな呆け(ほうけ)をするとは思っとらなんだわー
「上級術式、風達(ふうたつ)」
危険を察知したカイラ兄様は、私ごと距離をとった。けど、お姉様から感じるこの感覚……まるで
ーまるで己(うぬ)と変わるようじゃとー
どうして今、水神様が喋りかけていられるのか謎だった。
「精戦祭りのような時でないと出られないのでは?」
ーそれは、そやつが引き寄せたのじゃ。
主(ぬし)の姉ファレリア、いや、ヴィルの王妃シュラ!!ー
シュラと呼ばれたお姉様は、クスッと笑いながら続けた。
『言ったはずですよネスト様。いえ、キラエル様。我々は着実に動いていると。』
キラエルは、精戦祭りで見たあの黒髪の子じゃないの…っと、とにかく、眼帯をしているものの、お姉様の瞳にはヴィルの紋章が浮かんでいるはず。つまり、今のお姉様はヴィルの王妃ということになる。
ー幾ら何でも、あやつがそんな呆け(ほうけ)をするとは思っとらなんだわー

