それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「双方の主張はわかりました。ではスズさん、ヴィルが森を枯らす瞬間をみたことがありますか?」



各国のトップが集まっている今日の会議。その中でお姉様が発言すると、よう精の二人は敵に回したくないと言った表情をしていた。



「そ、そんなのあるわけないわ。けれど」



「けれど、状況証拠からその答えしかありえないと予測した。」



「え、ええそうよ。」



一瞬でも、先ほどまでのあのスズさんを動揺させるとは…さすがと言うべきだと思った。



「予測とはそれまでの事実を基にした仮説でしかない。ある人が言った言葉です。

事実と言う名の濡れ衣を基にした仮説だったとしたら、また振り出しですね。」



悪魔にも思えるその微笑みに、スズさんが唾を飲み込むのが見えた。と同時に、フォーゼスさんは立ち上がって、お姉様の元へ来た。



「もういいよファレリア。我々がこれ以上、こちら側にいる必要はない。そろそろ終わりにしようか。」



お父様やカイラ兄様以外から頭を撫でられるお姉様は初めてで、悔しそうに泣くのも初めて見た。事実、隣にいる兄様が少し動揺している。



そして、二人を覆う禍々しいオーラ。いや、いつも感じていたものより数倍…。