それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

そりゃあ、各地を転々としているよう精は遠い場所にいたら遅刻するんだろうし、国王が二人いるラナフレムで、二人ともいなくなったら困る日だってあるんだろうし。なんか、納得できないこともない。



「言い忘れていましたが、今年はラナフレム王国で行われるのです。そもそも、馬車なら今頃その中にいるはずじゃないですか。

そうしていないのは、我々には馬車よりも早い移動方法があるからよ。」



そんなの、現代の技術では一つしかない。



「まさか…。」



「ええ、そのまさかです。フィー、あなたの瞬間移動で。」



満面の笑み。なんか光り輝いています。見間違いなんてものはなく…。



「まあ、いいですよ。減るものではないですし。あっ、精霊量は減りますね…。」



自分で言っておいて自分で墓穴を掘った気分だった。



「と、いうわけで。フィーを1日お借りしますね。ゲキさん。」



今まで蚊帳の外にされていたゲキにそう確認した。



「ええ、俺もそこまで束縛野郎じゃないんでいいですよ。その代わり、無茶はさせないでください。」



その言葉で、お姉様とお兄様は同時に私の方を横目で見て、クスッと笑っていた。