それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

今は王子の格好ではなく、間違いなく狙撃死守部隊の練習用制服。王子って感じがしないと言われても、そりゃあするわけがない。



「そう言うカイラも、王子という格好ではないですよね。」



確かに、王子というよりは軍人の方が正しいと思う。軍人としての仕事をしに行っていたわけで、王子に見えない理由は100%ゲキと同じらしい。



「はぁ、ファレリア様は相変わらず手厳しいねぇ。」



「カイラ、私のことは何と呼んでくださいって言いましたっけ?」



やれやれと思ったのもつかの間、久しぶりに見たお姉様のブラックスマイルだった。



「ファ…ファレリア……。」



半ば脅されたように言わされたそれに、お姉様は少し不満げに、けど明らかに嬉しそうな顔で



「次からも頼みますよ。」



そう言った。



「では、カイラもいるので今のうちに明日のことを伝えておきます。まず、準備をして朝5時30に王宮の月詠の門に来てください。あっ、今回はゲキさんはなしです。フィー、あなた一人で。」