それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

ノックもなしにドガッと扉が開くと、汗だくで、息を切らした義兄(カイラさん)がいた。



「こんにちは、カイラ兄様。」



さっき知ったばかりとはいえ、義理でも兄に変わりはない。だから、今後の練習と思って実践してみた。



「えっ…あれ?フィーネちゃんもいたの?あとゲキ坊。あっ、今はフィル様だっけ。」



思いの外焦っていたみたいだけど、どうやら私たちは一時的なアウトオブ眼中だったらしい。



「何を言っているのですかカイラ。あなたが四年の時に言っておいたあれです、フィーに関する調査結果。婚約が決まっていたし、身内のことだったから。」



四年の時…婚約が決まっていた…



つまり約2年前にはお姉様との婚約と私の正体は確立をしていたと。



「なんかもう、ほんとどこから突っ込んでいいかわかんないですよ。お二方。」



私は一人、壁に手を当てて項垂れていた。ゲキも苦笑いしていた。



「しっかしなんかあれだな。ゲキ坊は第二でも王子って感じしねぇーわ。」