「やった!!戦える上に?絶対死なない保証付き!行かない手はない!!!」



な訳ありませんでした。ザン先輩の目がギラギラと輝いている。そうでした。


あのリリー様の息子であっても、ルドガー様の息子で、先生方には嫁バカ銃バカ只のバカとまで言わせたゲキ先輩の弟君でした。戦闘狂の血筋でした。



「それじゃあ、判を貰えるかな?朱肉で。」



と、そんな感じに、二つ返事で請け負うことになったのです。



後日、皆様々な思惑で賛成。学校には公欠届を提出しました。



そこで初めて、学園の管理者様がフィルさ…フィーネ先輩になっていたことを知りました。



行くメンバーは、結局四人。



フィーネ先輩は謝罪とエール交じりに術式をかけてくれた。



一方例の隊長は、



「ホッホ。わしのことは、よぼ爺でも、爺ちゃんでも、気軽に呼んどくれ。」



そう言って、皆に防御術式をかけた。



「戦う際の教訓はやる気は十分、死ぬ気は不十分じゃ。まあ、心配はしておらんよ。フィーネちゃんが選んだ子たちじゃ。」



それが詠唱文だったのだろうか。気がつけば、少しだけ戦場から離れた場所にいた。