それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「大切な人が幸せになってくれるなら、自分のことは二の次にだってなることはありますからね。

今のフィーが、お母様やユキナさんに幸せになってもらいたかったと願うように。」



そう言って、泣いて受け取れない私の代わりに、ゲキにある手紙を渡した。



「フィーへ、私から二つほどお願いがあるのです。」



一つは、私が落ち着いたら見てくださいという声が聞こえた。



「そして二つ目、これはゲキさんにも関係してきますが、お願いというより義務ですね、あなたが記憶を戻せた以上、第二王女としての務めを果たしてもらわねばなりません。」



涙を止めながら、ファレリア様の方を向いた。



「つまり、私が王女になったらゲキは…。」



「ええ、第二王子となりますね。」



その言葉に衝撃を受けた。



「何も、今すぐにとは言いません。あなた自身、気持ちの整理も必要でしょうしね。」



ゲキの方を振り返ってみると、わかっていたような優しい顔だった。