「おいソラ!ラック!今日も射撃場行くぞ!」



「おっ、やっぱり?行こうか!ほらソラも行く?」



「はぁ、ライアンもラックも、いつもこうなんだよなぁ……。」



いつも通り、授業が終わった後は自由解放されている各訓練施設。やることもないから、毎度毎度ライアンに付き合わされる。


けど、決して嫌じゃなかった。



全寮制のこの学園を選んだ理由は、親に反抗したかったから。それも含め、当時はよく悪いことをしていた。例えば?



「こらっ!何度も言っているだろう?訓練施設とはいえ、生徒会メンバー以外の術式の使用は固く禁じてあると。それと、お前たち三人なら、ちゃんと申請を通せば言われないものを…。」



まだ生きてた頃、教師だったソラちんのお父さんのジンさんによく怒られていた。



「はぁ、いつも迷惑をかけてすみません。」



実の父親に、巻き添えを食らうソラちん。けど、懲りることはない実行犯。



「私は、他の教師から言われる前に言っているんだ。半年もしないうちに、最凶の三人と言われてしまっているお前たちが、ごく少数のめんどくさい教師の的になったらどうする?」



毎日のように言われる綺麗事。



「ソラのおじさん、いんじゃねぇの?別に。なんかあったらこの銃で……イタッ!!」