それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

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「きゃはっ。まんまと逃げてきた上に、逃げられたなんて。タクト様うけるぅ!」



少女は、長い爪を月光に翳して笑う。



「あんまりはしゃぐと、次にあの裏切り者みたいになるのは、君かもしれないよ?マヒナ。」



ヘラヘラした態度でも、黒のフードの下から見える、突き刺さるような黄色の瞳。



「余計なお節介ぃ〜レイジ。この腹黒野郎に何か言ってあげてよぉ、リコ!」



「あっ、えっと、女の人に逆らわない方が、得、腹黒野郎。」



テノールボイスでポツリポツリと話す。



「なっ!みんなマヒナの味方じゃん!?」



「ぼ、僕は争いをしないで欲し…あうっ!!」



相変わらず、何もないところで転んだタリバン。