それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

そう言われて入って来たのは、シオン先輩と、ボロボロのスズさんだった。



「そ、その、戦争ぶりです。フィルちゃん、ゲキくん。」



「……。」



私たちに敬語を使わないでいてくれるのは、学園で仲が良かった人たちくらいだ。カイラ兄様の名はなかったことには触れないでおこう。



「スズさん、その怪我…。」



「これは、よう精の決まりを守らなかったから、罰を受けたのよ。」



シオン先輩が隣にいてこれってことは、治療ができなかったということかな。



「フィルちゃんなら、水神様なら、この傷直せないかな?」



やっぱりか。



「(だそうですけど?水神様。…水神様?)」



『…。』



狸寝入りなのは知ってる。そもそも、神様って寝ないじゃん?



「フィー?水神様はなんて?」



反応がない…どうしたらいい?



「フィー?」



どうしたら、私ができること…私の…できる…。



『もう良いわ!!』



何も言わずに、入れ替わっていた。



「フィーネちゃ…。」