それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「精霊級精霊結界術式、精霊力吸収(ジニーアブソリプション)」



大丈夫。今の私には、水神様もついてくれている。



「はぁ…。」



ため息をつき、素直に術式の効果を受けたタクトさん。



「結果は?」



「『測定不能。」』



私だけではなく、水神様の力も少し借りた。それでも、測定不可能だった。



「可能性としては?」



「『水神を体内に宿すものよりも高い精霊量の持ち主であること。火神、よう精、のトップのモノ。」』



この瞬間、タクトさんは一枚の紙を取り出して、



「私からも、三つほど報告があります。」



そう言った。



「王家の話を遮るとは。不敬罪にでもしてあげたいところですが、いいでしょう。何ですか?」



お姉様。完全にブラックスマイル降臨ですよ。



「本日限りで、特攻隊を退団したいです。」



「そのことは、各隊の隊長に言えば…なぜ私たちに?」



「それも踏まえ二つ目。最上級術式、転移(テレポート)」



「「!?」」



「こちら、置き土産になります。」



満面の笑みのタクトさん。手に転移したのは、間違うことのない人の首だった。



「見てはいけない!フィー!!」



ファレリア様が私に寄って、目を覆う頃には手遅れだった。