それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「あなたと、話し合うために呼び出しをしました。タクトさん。」



特攻隊の服装でいるタクトさん。私もお姉様も、同じ考えに行き着いた。



「話し合う。とは、何をでしょうか?」



「それは、おそらくあなたが一番恐れていることについて。あなたが、人外であるか否かについてです。」



こうしてスパッといえるところもまた、お姉様なんだって実感させられる。



「私の名はタクト。以上も以下も…。」



「生前、シラクスは言いました。よう精当主の名は、指揮(マエストロ)。わざと隙をつくり、気づかせ、ねじ伏せ、嘲笑う。そして、あなたの名も、指揮(タクト)。単純すぎて、誰も疑わない可能性は、他人の知を得て疑うようになります。」



「へぇ。面白いことを言いますね。王妃様。」



細められた目。ワントーン落ちた声。



「はぁ。そう警戒しないでください。あなたが一言、自分は人間だといえば終わる話です。」



「そこで、人間でないと言ったら?」



興味半分か…現時点までで、私たちの推測を事実にしてはいけない。可能性があるのなら、その全てを排除してからじゃないと。



「では、いくつか質問させてください。この石の正体を。」



そう言って袖をまくると、特攻隊で使われている通信用術具(?)に似たブレスレットが出てきた。



「この石は、悪魔が作り、死後発動した術具から出てきました。他の石は、何処から、どのように手に入れましたか?」



ただ似ている。だけならまだしも、リクさんの解析曰くほぼ同じ物質で構成されている。とのこと。