「…ちょっと待って。」



「ん?何かあった?」



ふと、ゲキの話がおかしかった気がした。



「もう一回説明をして。」



「フィーちゃんに渡した3つの石は…。」



「違う。もっと最後のほう。緑の石のところ。」



んー。と頭を傾けてから、思い出すように言った。


























「緑の石だけは、タクトさんに頼んで瞬間移動術式を組み込んでもらった。ってところかな?さすが、特攻隊。測定術具では測ることのできない精霊量の持ち主って感じだよね?」



「うん、わかった。ありがとう。後で確かめてみる。」



こうして悪魔の王国は滅び、水精の王国と、火精の王国の連合が圧倒的な勝利を収めた。



だが、それと同時に沢山の



犠牲と



傷跡と――