「なんだか、ライちゃんやファーちゃんと同じようなことを言うわね。血が繋がっているって、よくわかるわ。」
今にも笑いかけそうな声でそういうと、一つ、頼みごとをしていいかしら?と言った。
「私を、ファーちゃんを、シラクスのいる場所へ連れていてくれるかしら?そうすば、この赤い枷も取れるから。」
私は、有無を言わずに、体を横抱きにして持ち上げた。
「思っていたより、すんなり言うことを聞いてくれるのね。言いくるめるための訳を二つ三つ考えていたというのに。」
くすくすと笑いそうな声で言うシュラ。
「あなたが敵であれ味方であれ、お姉様を傷つけないことは十分分かりましたからね。」
強張るかと思っていた私の顔は思いの外笑えていた。存外、微笑んでいたと言う方が正しいんだろうか。
「そういえば、場所はどこでしょうか?」
聞きそびれていたけど、空中戦のせいで自分が今どこにいるのかが分からなくなっていた
「方向音痴なところは、ライちゃんに似たのね。最初の場所、ここから北へ行くと分かるわ。」
「北…?」
「今向いている方の60度くらい左を向いた方向よ。歩いても5分もかからないわ。」
私は、その言葉通り60度に向かって歩きはじめた。
今にも笑いかけそうな声でそういうと、一つ、頼みごとをしていいかしら?と言った。
「私を、ファーちゃんを、シラクスのいる場所へ連れていてくれるかしら?そうすば、この赤い枷も取れるから。」
私は、有無を言わずに、体を横抱きにして持ち上げた。
「思っていたより、すんなり言うことを聞いてくれるのね。言いくるめるための訳を二つ三つ考えていたというのに。」
くすくすと笑いそうな声で言うシュラ。
「あなたが敵であれ味方であれ、お姉様を傷つけないことは十分分かりましたからね。」
強張るかと思っていた私の顔は思いの外笑えていた。存外、微笑んでいたと言う方が正しいんだろうか。
「そういえば、場所はどこでしょうか?」
聞きそびれていたけど、空中戦のせいで自分が今どこにいるのかが分からなくなっていた
「方向音痴なところは、ライちゃんに似たのね。最初の場所、ここから北へ行くと分かるわ。」
「北…?」
「今向いている方の60度くらい左を向いた方向よ。歩いても5分もかからないわ。」
私は、その言葉通り60度に向かって歩きはじめた。