それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「さて、様々な回答を期待するとして、答えは実に単純。全員、元・人間だ。」



さらっと言う一言に、彼らは唖然とした。



「精霊とは、元人間であり、魔女が作り出した存在。

ヴィーナスの住人が主の水精。ラナフレムの住人が火精。それ以外に、今は潰され亡き島国、私の故郷に住んでいた悪魔。そして、貧民や奴隷、不治の病を持つものが主とされたよう精。

それぞれのトップは、当時の王やリーダーがそのまま引き継いでいる。4種族がいて、それぞれ信仰する人間がいてバランスが取れる──はずだった。」



一呼吸おくようなシラクスにライアンが言った。



「もったいぶるな?さっさと言え。負けたてめぇを生かす道理は、それ以外ねぇからな。」



貴族会副会長で、特攻隊所属なこともあって、脅しや拷問の類は得意なのだろう。慣れた口調で銃口を向けた。



「まあそう焦らないでくれると嬉しいな?私はいいが、損をするのは君たちだ。」



チッと舌打ちをして、銃を内ポケットに収めた。