それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「んなもん聞かなくたって、俺らのうち誰かが攻撃したら、お前は終わりだ。ここには精鋭(バケモノ)しかいねぇからな。」



彼は、ライアンの挑発に、決して乗らなかった。



「ああ、いま殺してもいいけど、君たちは嫌でも聞くと思うよ。なぜなら、この世界(あくむ)の始まりと、その終結方法を教えるんだから。」



脅すどころかその言葉に、この場の殆どが息を呑んだ。それは、術式が発達したこの時代でも、一番を争うほどの謎とされている。



「聞き出してから死んでもらう?今この場で、死んでもらう?」



笑顔で両手を上げながら、この場の精鋭(バケモノ)たちを静かにさせた。



ポツリ。



「世界の始まり、終わり、とは?」



真っ先に切り出したのは、ブランだった。



「そのままの意味だよね?まあ、精霊、術式がある世界の。が、前に付くんだけどね。」



話を聞くか聞くまいか。カイラの顔で、決定的となった。



「両国トップの意向だ。早速話を始めよう。」



そう言うと、膝を組んで座った。