それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

───刹那



足を射抜かれたとは思えないスピードで、タクトを狙って駆けた。



「タクトッ!?」



彼の持つ神具の弓は悪魔の王を貫き、修復不可能にするほど一撃がでかい。が、反動で一定時間術式が使えない。いわば、諸刃の剣なのだ。



「ッ!?」



事実、術式も発動できない。



「仕留める!!」



「タクトッ!!」



打っても打っても、銃弾は当たるどころか掠りもしない。



───直後のことだった。



「させっかよッ!」



空中から飛んできた槍を前に、シラクスは一旦後ろに飛び退いた。