それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「おっかしいなぁ?先週、お前らの王に言ったはずだぜ、俺とフィーちゃん、ニコイチだってな!!」



「なっ!?」



目の前に、私に力をくれる───



「最上級術式、精霊力付与!」



「ゲキィッッッ!!」



「最上級術式、氷双銃!」



──あなたが来てくれるから。



「続けてっ、氷双銃連射!!!!」



「どこを狙っているのよ、ニンゲン!!…って、まさか!?」



狙うのは、お姉様じゃない。私が降らせているこの雪。この雪は水神様のおかげで森全域と、能力の強化がされている。それが、特定の攻撃で爆破出来るように設定しておけば?



「やめなさいニンゲッ!?」



連鎖爆弾の出来上がり。



「きゃぁぁああああ!!!」



「ゲキッ!」



「さすが俺たち。ナイスフィーちゃん。」



私はさっきもらった精霊力を使って飛んで、ゲキは私が触れて飛びながら、銃の照準を合わせていた。



「小賢、しい…真似、をして……。」



頭を抑えて、空中でバランスが取れなくなっているシュラ。



「さあ、返してください。ファレリア様を!」



「返す……わけにはッ!!」