それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「さっきから、ぼーっとしてるんじゃないの!!」



「さあ、どうでしょうねッ!!」



今の説明中もずっと飛んできていたチャクラム。感覚で弾いて軌道をそらしている。



「神具48種、フルムーン。MAX(フル)展開。あなたに敬意を払い、全身全霊で相手をしましょう!!」



その数、128。大きさは大小様々になっていた。



「行きなさいッ!!」



これ、チャクラムのスピードじゃないんですけど!?完全に風属性の加速術式がかかってますよ!?



「くッ……。」



さっきと同じように弾いたり、飛んで相殺したり、躱しても躱しきれない…避けきれなくて服も所々切れている。



「もう終わりかしらッ!!」



待って…一つだけ飛ばされていないチャクラムがある。それは、ずっと離さず持っているチャクラム。さっき水神様は…一つを媒体として複製した。ってことは、