それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「さぁ?まだ遊び足りないって、ファーちゃんも言ってるわよ?」



これは明らかに、シュラに変わったということだろう。



「神具本来の力見せてあげる。」



「なっ!?」



私は驚いた。驚いたとかじゃない。



「さあ?行くわよ!!」



神具の本物は、複製されていないはず。それなのに、30を超えるチャクラムが現れた。幻影の類いだろうけど、あのお姉様のことだ。そう易々と破れる代物じゃない。



『フィル。落ち着いて聞いとくれ。あの神具は昔、奴の得意とする幻影術式と作用するように己が仕込んで置いた。今のは、一つを媒体として複製したに違いない。ここにきて、それに苦しめられるとはのう。』



それも多分、神具の説明。なんだろう。



「だとしても、やることは変わりません。お姉様を助けて、悪魔を倒すこと。目的があったとして、この方法は間違っていると、力ずくでも教えること。

風刃、起動!!無限・ハ短風(はったんふう)」



さっき攻撃を受けた風刃の、1.5倍の力を解放して、風刃をハ等分にして短剣を作る術式をかけた。そしてそれを、狙いの一点へ。



「(お姉様の、風刃!!)」