それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「たくさんの代償も払ってきたの…今ここで、終わらせるわけにはいかない!!



精霊級、術式。炎舞水雷暗冷風火、プラスッ!最上級武器術式、風刃!!」



しばらく経っても破られない私の術式。何か、嫌な予感がした。



「お、お姉様?」



な…にを……。



「ぐっアッ…あ"ぁああああ!!!!!!」



「お姉様!!」



今近づけば、ただじゃ済まないことは一目瞭然。だから、そうやって叫ぶしかなかった。



『やめぬかシュラ!このままでは其奴の体だけではなく、ヌシの精神まで!!』



ただならぬ叫び声に私の中の水神様も叫んでいた。



「…ハァ…ハァ……。」



精霊級術式を、私の攻撃を受けただけではなく、あろうことか自身に向けて放った。そしてそれを風刃で吸収した。けど、防ぎきれない漏れは必ずある。神具ならまだしも、剣一本で2つの精霊級術式を受けるとなると、異能力者であってもかなりの危険を伴う。



「私たちはね、立ち止まれないの。悲願達成まで、後少しなの。でも後少しだから、恐れるものは何もない!!私は今するべきことをするだけ。それが、王妃の務めだから!!」



そう言うと 一瞬、お姉様の意識が飛んだ。