「あなたは本当に、悪魔の味方ですかッ!!」



今度はそう言って発動させた、無詠唱の最上級術式、閃光の氷弾。音速に等しい氷弾を、敵めがけて放った。



「味方も何も、私は悪魔の王妃ッ!」



向こうもそう言いながら、無詠唱の最上級術式、閃光の氷弾を使った。それはぶつかりあって、大きな爆発と共に空中に消えた。溢れた分は神具で真っ二つにしたり、盾にして防いだ。


翼を広げて睨み合う私たち。



「あなた(シュラ)に聞いていません。お姉様に聞いています!!」



すぐさま神具を持ち直して、ぶつかった。



「私は自分の意思で悪魔の味方についたの!」



やっぱり、神具同士では弾かれる。弾かれて、翼で持ち堪える。



「私は、あなたがいなくなる前からこの瞬間のために生きてきた。誰にも差別されない、侮蔑されない。少なくとも、悲しむ人が今より少ない世界にできる!!」



声を裏返しながら叫ぶ姿を、頭ごなしに否定できない。お姉様ならなおさら、ちゃんと目的があって、そのための最善策のはずだから。でも、これだけは言える。