それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「はぁ?……嘘っ!?」



飛び退いたのもそのはず。私たちの近くにあった機材が、爆発をしたから。正確には、自爆プログラムが発動したから。



「シラクスッ!!」



「よしよし、試作機は成功のようですね。」



ヴィーナス陣営後方で、リクさんがこう言っていたことは知らずに。



「よそ見してる暇ないんじゃないですか?お・う・ひ・さんッ!!」



首ギリギリで後ろに躱された。



「余裕でいられるのも、今のうちだけです!!」



出た、あの黒い羽。



『行(ゆ)くぞ、フィル!!』



「わかってますって、水神様ッ!!」



私たちは、水色の透き通った、まさに水神の威厳を魅せる羽。



「小賢しい真似をッ!!」



かなりの速度で逃げ回るシュラを、追いかけるように攻撃をする私たち。



「『どうした?汝はその程度ではないはずじゃろう?』」



「まったく、容赦ないわね。」



それでも尚加速していくシュラを、私たちは追いかけた。