「我が敬愛する全ヴィーナス軍人よ。」
あの時と同じ、山に響くような声。
『ラナフレム軍人よ、今一度言おう。我々に戦う意義は、国民を守り、世界平和を守ること!』
機材から聞こえてきたのは、ブランさんの声。予定通り、ラナフレム陣営で言っているはず。
「元仲間と戦うかもしれない、情に流されそうになるかもしれない。それでも、我々が立ち止まることはできない。」
ねえゲキ。やっぱり私は不安まみれで、こうして手が震えてるよ。でもね、何度も心配してくれるゲキたちがいてくれるから、大丈夫。私は一人じゃないんだってあなたに教わったから。
『今までと、これからを分かち合う仲間のため、未来を生きる者たちのため、自分自身のため!』
「『瞬間(トキ)は来たれり!!さあ行け、兵士(ナカマ)たちよ。」』
私に、死なないでって言ってくれるあなたが生きていてくれるから。
「ヴィーナスの」
第一王女のフィル・アス・ライナ・クラフィネイトとして、
『ラナフレムの』
ヴィーナスの特攻隊の一人、フィーネ・アルマイラとして
私はもう、迷ったりしない!!
「『誇りを胸にッ!!!」』
──ありがとう、愛してるよ……ゲキ。
「さあ、宣誓が済んだであろうことを確認したからね。好きなだけ暴れていいよ!一片の悔いも残すことは──許さないけどね。」
トーンの落ちた声とともに、一気に詰められた距離。
「掛かった。」
あの時と同じ、山に響くような声。
『ラナフレム軍人よ、今一度言おう。我々に戦う意義は、国民を守り、世界平和を守ること!』
機材から聞こえてきたのは、ブランさんの声。予定通り、ラナフレム陣営で言っているはず。
「元仲間と戦うかもしれない、情に流されそうになるかもしれない。それでも、我々が立ち止まることはできない。」
ねえゲキ。やっぱり私は不安まみれで、こうして手が震えてるよ。でもね、何度も心配してくれるゲキたちがいてくれるから、大丈夫。私は一人じゃないんだってあなたに教わったから。
『今までと、これからを分かち合う仲間のため、未来を生きる者たちのため、自分自身のため!』
「『瞬間(トキ)は来たれり!!さあ行け、兵士(ナカマ)たちよ。」』
私に、死なないでって言ってくれるあなたが生きていてくれるから。
「ヴィーナスの」
第一王女のフィル・アス・ライナ・クラフィネイトとして、
『ラナフレムの』
ヴィーナスの特攻隊の一人、フィーネ・アルマイラとして
私はもう、迷ったりしない!!
「『誇りを胸にッ!!!」』
──ありがとう、愛してるよ……ゲキ。
「さあ、宣誓が済んだであろうことを確認したからね。好きなだけ暴れていいよ!一片の悔いも残すことは──許さないけどね。」
トーンの落ちた声とともに、一気に詰められた距離。
「掛かった。」

