「連絡しました。今はラックたちが向かっているらしいです。」
手首に装着している(?)オレンジ色のものが多分、タクトさんの通信用術具だと思う。
「わかりました。大丈夫、取り返す。取り戻す。待ってて。」
半月の泉(ハーフムーン)握り直して、一呼吸。
「そろそろだ。フィル様?」
特攻隊所属フィーネではなく、ヴィーナス王国第一王女(仮)としての仕事。
「機材は……さすがフィーネさんの防御術式ですね。無傷ですよ。」
その類を得意としたお父様の血が、私の中に流れているから。
「スーッ。」
大きく深呼吸をして、大声で言った。
手首に装着している(?)オレンジ色のものが多分、タクトさんの通信用術具だと思う。
「わかりました。大丈夫、取り返す。取り戻す。待ってて。」
半月の泉(ハーフムーン)握り直して、一呼吸。
「そろそろだ。フィル様?」
特攻隊所属フィーネではなく、ヴィーナス王国第一王女(仮)としての仕事。
「機材は……さすがフィーネさんの防御術式ですね。無傷ですよ。」
その類を得意としたお父様の血が、私の中に流れているから。
「スーッ。」
大きく深呼吸をして、大声で言った。

