「精霊量はずば抜けていて、術式は使い放題。加えて水神様がいる。
現代において寿命が短いのは、術式の使用によって体が脆くなるから。
まさに、私が早死にするための世界みたいじゃない?」
引き金を引く速度が、遅くなった。
「ゲキが心配してくれるのもわかる。私のことを考えて怒ってくれたのも。だけど、」
「もういいよ。」
ゲキが抱きしめてくれたその後ろの射撃台では、氷銃がキラキラと消えていた。
「ゲ、キ……?」
「ああ、俺はフィーちゃんに生きててほしい。例え嫌われても、国中が敵になっても、世界が無くなっても、それでもフィーちゃんにだけは、生きていてほしい……。」
これほどまでにゲキが泣いたところを、私は見たことがあっただろうか。そもそも、ゲキが泣いたことなんて、人生で一度でもあったのだろうか。
「うん。私も同じくらい、ゲキに生きててほしいよ。」
私は、ゲキの背中を撫でていた。普段は背が大きなゲキの背はこんなにも、小さかったんだね。
「でも、やっぱり私はみんな守りたい。王女になった以上国民を始め、先生や先輩方、後輩や家族。そして、ゲキ。
決して命を無駄にしようと思っているわけじゃないの。」
現代において寿命が短いのは、術式の使用によって体が脆くなるから。
まさに、私が早死にするための世界みたいじゃない?」
引き金を引く速度が、遅くなった。
「ゲキが心配してくれるのもわかる。私のことを考えて怒ってくれたのも。だけど、」
「もういいよ。」
ゲキが抱きしめてくれたその後ろの射撃台では、氷銃がキラキラと消えていた。
「ゲ、キ……?」
「ああ、俺はフィーちゃんに生きててほしい。例え嫌われても、国中が敵になっても、世界が無くなっても、それでもフィーちゃんにだけは、生きていてほしい……。」
これほどまでにゲキが泣いたところを、私は見たことがあっただろうか。そもそも、ゲキが泣いたことなんて、人生で一度でもあったのだろうか。
「うん。私も同じくらい、ゲキに生きててほしいよ。」
私は、ゲキの背中を撫でていた。普段は背が大きなゲキの背はこんなにも、小さかったんだね。
「でも、やっぱり私はみんな守りたい。王女になった以上国民を始め、先生や先輩方、後輩や家族。そして、ゲキ。
決して命を無駄にしようと思っているわけじゃないの。」

