それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

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「フィー……ちゃん?」



「やっぱり、ここにいた。」



目の前にいることが信じられないと言わんばかりに目を見開いていた。



「俺には関係ないことらしいから、ほっといて。」



「うん、ゲキの気がすむ待ってるから。」



「じゃあ、遠慮なく。

中級術式、氷銃!!」



的めがけて打つ銃の音が響き渡っていた。



ここは、射撃場。とは言っても、お偉いさん方の遊び場のようなもので、本来の訓練では使われることはない場所。ゲキは王家になったことで、申請なく使える。私も論外らしい。



「私の独り言だから気にしないでね。」



誰もいないからこそ、そう前置きをして話した。



「私は多分、早く死ぬんだと思う。ゲキや兄様。もしかしたら、ルドガーさんよりも。」



中心を貫き続けるあのゲキが、一発だけずれた気がした。