それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

見せられた紙の中心に赤色で、大きな丸が打たれていた。



「ちょっと貸せ、カイラ。」



私はぼんやりとしか見えていなかったのに、よく見る前にゲキが取ってしまった。



「ちょっとゲキ!?私はまだ見て……な、い……。」



「おい、どういうことだよカイラ!!」



私が覗き込んだ瞬間、胸ぐらを掴みそうな勢いで、王接間にはゲキの怒号が響き渡った。見た感じだと、確かにこれなら最初よりは格段にいい作戦になっている。



「ゲキ、私たち(特攻隊)は大丈夫だから。」



「フィーちゃんは黙ってて!」



私を心配してくれていることはよくわかった。けど、これほどの剣幕で怒るゲキは、初めて見た。



「どういうことって、じゃあお前は、それ以上の最善策を考えることはできるのか?」



兄様は、椅子から立ち上がることなく冷静に言った。



「それは……。」



「国王ってのは、国民を守る責任がある。誰か一人と国民なら、俺は迷わず国民を選ぶだろう。たとえそれが家族だとしても、それが国王になったカイラとしての責任だ。」



その言葉に、ブランさんとフィリーさん、リクさんは、目を瞑った。そしてゲキは、拳を強く握った。



「だとしても、これはあんまりだろ!?フィーちゃんを──