それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「そして、フィルさん。新国王からあなたの状態は聞いています。大丈夫ですか?無理は禁物ですよ。」



カイラ兄様はどこまで知ってて、どこまで伝えたのか。少し不安にはなったけど、だからどうこうという話じゃ……



「お気遣いありがとうございます。けど、私はこの通り元気なので安心して下さい。」



「本当に、無理はダメなのですよ。」



笑いかけると、フィリーさんはそう言って優しく抱きしめてくれた。



「はい……。」



それは、お母様やユキナさんのそれに少し似ている気がした。



「この辺にしとかないと、本題を見失いそうなのでそろそろ。」



「そ、そうですね、話がだいぶ脱線しましたね。して、新国王が聞きたいのはきっとこちらの陣形でしょう?」



兄様に急かされパチンと手を鳴らしたブランさん。いつの間にか現れた椅子に座っていた。



そして私たちも同様に、いつの間にか現れていたテーブルを囲んで椅子に座った。



「まあ、ちゃんと顔見て話した方がわかりやすいと思ったので。」



そう言うと、二枚の紙を取り出した。