それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

【ヴィーナス王国新国王へ。


この度は、新国王になられたことをラナフレム国王として祝福……等々と、普通の文書ならばすると思いますが、堅苦しいのは無しにしますね。手短に3つほど。

まず、三か国会議のことです。我がラナフレム王国は先日言ったように、無事隠蔽工作に成功しました。大した問題も起きなかったので、安心してください。

次に遺された森(レスト・フォレスト)のことですが、あの森は両国に跨っており、不可侵条約のある森です。ヴィーナスだけで死守すると後々問題になもなり兼ねません。

そこで、貴族会にかけた結果我が国も、微力ながら参戦する形をとることにしました。東側をヴィーナス、西側をラナフレム。おそらく東に悪魔が来るとは思いますが、万が一ということもあり、事実上の共闘をこちらからもお願いします。

最後に、トウロー様とユーマ様、事情はわかりました。我々もできる範囲で協力させてくださいね。

P.S.フィーネさん、体には十分気をつけてください。byフィリアラ

それでは、お会いしましょう。

ラナフレム第一国王、ブレンダー・フェレット】」



そしてそれはすぐに、手のひらサイズの氷の塊になってしまった。



「ってわけだ。国王補佐としてリク、ラナフレム国王と王妃を招待してくれ。」



「わかりました。しかし、すぐにというわけには……と普通は言うところでしょうが、もう準備は完了していますよ……というか、 到着したようですね。行ってきます。」



「流石俺が選んだだけはある。まあ、俺が呼んどいたしな?」



扉が閉まる音に、着いて行けていないのは、私とゲキ。



「どう言うことだよカイラ。顔見た感じ、俺とフィーちゃん知らねぇんだけど?」



一瞬キョトンとした顔だったのもすぐに、ああ、と引きつった顔をして言った。



「実はな、悪魔が来た日の夜には手紙を送っておいたんだよ。んでその最後に、返事をください。三日後王宮でお待ちします。って書いたわけ。そしたら?」



ガチャリ