それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「ったい!!」



「無茶するからお仕置き。」



そう言って、額にデコピンをした。



「全く、俺らを人間と思ってんのかねぇ。貴族の奴らは。」



横にいるカイラ兄様は、そう言ってため息をつきながら、ガシガシと頭を掻いた。



「仕方がないですよ。新国王と決まって、昨夜から押し寄せるのは人(貴族)しかいませんから。

しかし、今後は私が管理します。謁見や今後の予定全てです。」



と言いながら、もう既に予定表を私たちに見せた。そしてその紙を見ながら



「リク、一ついいか?」



「ええ、何ですか?」



カイラ兄様が言った。



「お前一体、どうやってこんな計画立てたんだよ!?ってかどうやって予定とか知ったんだよ!?」



そう、完璧すぎた。



「いえ、私の能力は未来予知に迫る予測。ですので、あくまでそれを使っただけですよ。」



リクさんは特殊異能力者ではあるものの、水属性の中級が限界で、アスカ家の得意とする重力変化を一切受け継いではいないけど、歴史上では初の未来予知能力の使い手だったりする。

あくまで、お母様のような精霊を体に宿していないという前提でだけど。



「んなこっだろうとは思ったけどな。あんまり使うなよ?」



史上初の使い手ということで前例がなく、術式使用の副作用は未だに解明しきれていない。が、予知したい未来と現在の時間差に応じて、精霊力とは別に使用者の体力も消耗していくということは解明されている。使いすぎると倒れてしまって、最悪死ぬんじゃないかとも言われた。