それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

地味に慌てたリク先輩を、ドヤ顔で諭そうとするカイラ兄様。



「俺の補佐ってのは、トウロォー様でいうユーマ様の席に当たる。つまり?」



「国王の指名。要は、面倒なことを都合よくこなしてくれ。と、言いたいわけですか?」
はぁ。と、ため息をつきながら、やれやれと首を振っていた。



「というより?私以外にあなたの補佐が務まるとは思えませんからね。」



「よぉーくわかってくれてるじ ゃねぇか、さすが俺の幼馴染!!」



心の底から喜んでいるように思えた兄様に、リクさんは呆れかえっていた。



「そうは言っても、リクさんが今日来た理由は、それの提案だよ。んで?俺はそのついでに、新第一王女になって張り切っているであろうフィーちゃんの様子を見に来たわけ。」



どうやら、私のことはゲキにはお見通しらしい。けど、



「私は全然平気。」



試しにそう言うと、スタスタと近寄って



ぺチッ