「仕事も大切なんでしょうけど、少しは休憩しないとダメですよ、カイラ。」



「フィーちゃんも、頑張りすぎは体に良くないって知ってるだろ?元々悪い体を、さらに悪化させてどーすんだよ。」



「リクッ!?ゲキ坊も!?」



入って来たのは正装のリクさんと、正装……第二王子姿のゲキだった。



「お久しぶりです、リクさん。学園以来ですね。」



リクさんとは、リク・アスカさん。ウェルティフル学園での先輩で、今では国の一研究員として王宮勤務している一方で、アスカ家の現当主。そして、ナルのお兄さんです。



「そうですね。生徒会を辞めると言っていたあの時は、次期当主に向けて準備がありましてね。」



すると、カイラ兄様は何か考えて、



「そうか。よし、リク──お前俺の補佐やれ。」



そう言っ──



「「──はぁ……はぁあああ!?!?」」



驚いた第一王女(私)と第二王子(ゲキ)。



「な、何を言っているんですかカイラ?そもそもそんな独断が許されるわけ……。」



「許されちゃうんだなぁ、これが。」