それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

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「あっ、フィーちゃん!!」



丁度ゲキと合流した私たち。



「ゲキ!!今はなんとかなって……。」



「それより国王様方が!!」



指差す先にいたのは、片膝をつく悪魔の王と、ぐったりと倒れている国王とユーマさんだった。



「フィ、ル……。」



私の目を見て、掠れた声でそう呼んだお父様。駆け寄って手を握ると、もう冷たかった。



「なんですか??死ぬなんてことないですよね!?」



「簡、潔に言おう……。学園と、王宮に、私が死して尚、継続される、結界術式を、ユーマの精霊力付与(エンチャント)と、組み合わせて、発動させた。これが、その反動だ。」



ッ!!!!



「最後の頼み、してもいいか?」