それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

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大丈夫かな、お父様。



「不安なのはわかるけど、それは今やることじゃないよ。フィーネちゃん。」



瞬間移動したのは、授業をやっていた部屋。
幸い、授業は中止という説明をシオン先輩がしてくれていて、生徒は皆各クラスに帰ってもらっていた。



「そう……なんですけどね……。」



嫌な予感がする。私の予感は、結構な確率で当たっている気がするから。それも、悪い時だけ。



「よしっ、これで完璧ですよ。フィーネちゃん、よく似合っているよ。」



さっきまで着ていた、水色を基調とした特攻隊の服から一転、決して一人では着ることができないであろう服。



コンコン



「そろそろいい?フィーちゃん。」



ノックオンの後に聞こえてきたゲキの声。



「準備万端だよ。ゲキくんも見てあげて。」



「ちょっ!?シオン先輩!?!?」



恥ずかしいし、自信がないし。おまけに即答しちゃってるし!?



ガチャリ



「フィーちゃん?」



「フィーネ?」



カイラ先輩も入ってきたらしい。