それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

待って……手のひらが向いている先って──



「──我が名はシラクス。悪魔の王にして、世界のキーを持つもの。その呼び声に、共鳴せよ!!

古代上級術式、王の審判(ロン・ジャッジ)」



「やめろぉぉおおおッ!!!!」



重力をギリギリまでなくして、風属性で加速して?それでも追いつけない。神具の短剣を投げても間に合わない。でも、唯一あの人と似た景色を見ることができたこの学園を──



──壊すわけにはいかないッ!!



「フィーネ・アルマイラ。君は見ていることしかできない。これまでも、これからも。」



確かに、今までの私は、見ていることしかできなかった。けど



「なっ!?」



「忘れてもらっちゃ困るな?フィーちゃんと俺、ニコイチなんだわ。」



「私はフィーネ・アレクシアだッ!!」