それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「今はそんなことどうでもいいです。ファレリア様は、どこにいますか?」



水神様が目醒めないということは、近くにファレリア様がいないということ。



「ああ、情報を漏らした罰(ペナルティ)っていうか?今は拠点でおとなしくしてもらってるよ。」



「──ッ!!」



「いやいや、今日が外せないと知っていながら、ヴィル内でも一握りしか知らない情報を横流しにしたんだ。それ相応の罰が必要だよね?」



漏らした、裏切った?それ相応の……まさか!?



「ユキナさんと同じことをしたわけじゃ……。」



「さあ?君に想像に任せようかな?」



早く助けないと、ファレリア様が危ない。そして、それを躊躇うことなく行えるシラクスも、野放しにはしておけない──



「──フィーちゃん。」



冷静さを取り戻したであろうゲキが隣でそう言った。今は、そのことは後。フーッ、と一呼吸。



「とにかく、後輩たちには指一本も、微塵の術式も触れさせない!!」



横目でゲキを確認すると、頷いてくれるだけ。そうして校舎へ走って戻って行った。



「じゃあ、始めようか。」



笑った声で私とシラクスの、一騎打ちが始まった。