それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「落ち着いてッ!!」



「ここは私がいる!二人は外を見てこい!早くッ!!」



シオン先輩も素の状態になっていた



「皆は校舎から一歩も出るなよ。いいな。」



ゲキがあの時のザン以上の睨みをきかせて後輩たちを怖がらせた。



「出てった奴は、どうなるかわかるよなぁ?」



更にシオン先輩の脅しで、動く気力はなくなったらしい。



「此方、フィーネ・アルマイラです。特攻隊の皆さん、恐らく悪魔が来たので至急援護を。」



『りょーかい。数十分かかる。』



ブレスレットから聞こえた返事はライアンさん一人。他の人たちは各々仕事で出払っている。