「にしても、題材が『将来のヴィーナスについて今どうすればいいか』とはね。

ファレリア様が行方不明だってことまで教えるなんて。国王もなかなか考えたね。」



「それはまあお父さ、国王様が『これからの世界を生きる者たちがこれからの世界を考えるのも悪くないだろう』って許可をいただいてね。

勿論、生徒であろうと他言すれば地下幽閉だって。」



許可。それは、貴族会で口止めをした内容。ゲキは第二王子ということもあって、『裏切った』という方を教えられていた。



「にしてもカイラ遅すぎだろ。どこで何してんだ。」



「仕方がないのですよ。学生の時、カイラくんは案外遅刻魔だったから。」



「あははぁ……。」



苦笑い。した直後に、タイマーが鳴った。



「じゃあ、話を聞いていこうか。最初はEチーム」



さっきの戦闘がAからだったっていうことにして、本当は一番最初に案を教えて欲しかった。私たちですら模範解答(こたえ)を作れていないそれの、コタエを……。