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あの兵士討伐戦から休憩を挟んで、今は2時間目。ガヤガヤと雑音がするのは、皆真剣に話し合い(グループトーク)をしていたから。



グループは、先の戦闘と同じにした。例の最強(チート)チームが有利に思えたが、フレア君(ハンデ)がいるからいいだろうという私とゲキの判断。事実、この中でペーパテストの点はダントツで低い。



因みに、兵士討伐戦がクリアできなかったら罰とは言ったもののその内容は、急遽仕事という名目で国王様直々に呼ばれたシオン先輩が、馬車に積んできてくれた物を、この教室まで運ぶというものだった。



ただ、約16人で分けて運ぶだけならまだしも、圧縮して積んだ荷物は、元に戻せば見た目以上に重さがあってヘロヘロに。それでも、みんなちゃんと参加してくれている。



「と、と言うわけで、私も緊急参加させてもらいますね。」


この後の仕事はないとのことで、せっかくだしと思ってお願いした。



実際は、万が一悪魔が来た時に、回復者(ヒーラー)としてシオン先輩がいてくれると、すごくありがたいから。