「マナちゃんはマーキング全部に有罪(ギルティー)やって!」



「気づいてましたか。」



神殺しのためにある有罪は、広範囲にはできても大人数では十分な効果を発揮しない。そして、彼女が覇気だけで対抗していたのは、誰かが倒した不死身兵にマーキングするためだった。



フレアはもう、この二つに気づいていた。



「神々を超越し、降り注ぐ裁きの鉄槌。審判の刻(とき)は来たれり。

精霊級術式、死神の審判(ジャッジメント・リーパー)」



「ザン君はコピー、マナちゃんが取りこぼした分!!」



神殺し系統は、人数が多くなればなるほど強化される術式。コピーとはいえ3年トップのザンも行えば、広範囲大人数にも可能だと踏んだらしい。



「了解です!

精霊級術式、模倣・死神の審判(コピー・ジャッジメント・リーパ)」



「ウェイド、コクア、全員に防御壁!」



「言われなくても!

初級術式、光の盾(シャイン・シールド)」



去年のこともあって、光属性なら防げるとウェイドも学習したらしい。