それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

こんな具合に、主に三つのグループと一人に分かれていた。



他の生徒も、その圧巻の戦いぶりに度肝を抜いていた中で、爆発音に紛れてゲキは



「フィーちゃん、あれから国政はどうなってる?」



小声で聞いた。



「んー、リンク・フォレストで……。」



昨日のことを簡潔に説明すると、ゲキは頭を撫でながら言った。



「悩んだ分だけ、思いが強くなる。決意は硬くなる。俺らはまだ半分も生きていないんだ。半分以上ある人生で、自分が後悔しない道を選んで。」



フィーネはその言葉を、噛み締めていた。



「大丈夫。必ず俺が味方だから。フィーちゃんの色々な凄さを、俺はこの学園にいた時からわかってるから。」



やはり頭を撫でられるのが嬉しいのか、少し頬を赤らめていた。



「ありがとう、ゲキ…。」



「ほんとは、なんでフィーちゃんにそんな重い試練(もの)がのし掛かるのかとこっちが嫌になるよ。」



悲しそうなその横顔に、ゲキが隣にいてくれて良かったと、フィーネの中で少し嬉しい気持ちがあった。



「残りの兵士をどう倒せばいいんですか!先輩方!!」



マナのその叫びで二人は不死身兵と戦っている現役の生徒たちを見た。