どこか悲しそうな表情の直後、人差し指を立てて言った。



「そうですね。では切り替えて、情報提供をして頂いたお礼。とは言いませんが二つほど。

まず明後日、我々ヴィルはウェルティフル学園を襲撃します。」



その言葉に、一瞬目を見開いた。



「それを、我々が信じると?」



ライアン先輩は、無詠唱で今出した雷属性の銃(ライフル)を構えた。



「いえいえ、信じるかどうかは貴方方次第。ただ、私はそれを伝えに来ただけですから。」



両手を横に振りながら満面の笑みで答えるそれを、信じなかったとしても、可能性に入れないわけにはいかない。



「それよりさぁ、元王女の元ファレリア様?このまま返すと思ってるのぉ〜?」



「やめろラック!」



ソラ先生の制止も聞かず、その手には48種の一つ、稲光の双剣が握られていた。



「ふふっ、戦いたかったら戦ってもいいですよ。ただ、弱点のバレている神殺しなど私の敵ではありません!!」



そう言うと、神殺しの杖(ゴッドキラースティック)が現れた。



「なんでっ…それを持っているのかなぁ〜?」