それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「そもそも、強化される側が人間ならする側も人間だ。強化する側より確実に上じゃないと特攻隊にはまず入れねぇし、事実、強化されずとも勝っちまうだろ?」



ライアンさんが冷静に言ったそれは、少し頭を使えば簡単にわかるはずの答え。だからこそ、ゲキの実力なら免除だってされたはず。



「あー、少し前にゲキ坊言ってたんだわ。

人の上に立つ者は、ついていく者の気も知らないではいつか崩れ落ちる

……だったかな。それもあってじゃねぇの?やれることやっときたい的な?」



カイラ兄様が言った、人の上に立つ者っていうのは多分、第二王子さえも含めてなんだ。



「今、自分が何をやるべきか。多分、あいつはあいつなりに理解してるつもりだ。お前はどうする?フィル。」



理解はとっくにしている。命令も受けた。



「ここまで明確な目標があるのに、やりきらないとゲキに合わせる顔がない!です!!」



完全に吹っ切れたわけじゃ無いけど、前に進まなきゃ何も始まらないし、始めなきゃいけない。