それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「おー、遅かったなラック。」



嬉しいんだろうけど、ソラ先生の笑顔は引きつってる。するとズカズカと歩いて行って



「塩らしいソラちんはソラちんじゃないよぉ〜。」



と頰を引っ張っていた。



「いふぁいいふぁい!はーわーふぇ(痛い痛い離せ)!!」



パッチン!と言う音を立てて離された頰をさすりながら、ジト目で見つめる先生。それを気にも留めずにいつも通りの口調で、今度は先輩に言った。



「ライアンも。それじゃぁ百銃の王の名が廃っちゃうよ〜。」



一瞬驚いた顔をして、鼻で笑った。



「ったく。ラックに慰められるとか、人生の汚点になり兼ねんな。」



頭の後ろをガシガシと掻きながら、その顔は確実に、いつも通りの、いつも以上の顔だった。



「コホン!全員揃ったところでいいか?」



態とらしく咳払いをして言う国王。大体の予想はできた。