それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

さすがウェルティフル学園国史学の教師。よくスラスラ出るなぁと言いたいところだけど、それは伯爵以上なら誰もが知っている常識だと、私は習ったその時のクラスメイトに聞いていた。



「けど、なんで今更そんな森を枯らす必要があるんですか?何か目的でも。」



兄様が言うと、先生はさっきよりも真面目な顔で、ライアン先輩は眉間にしわを寄せて言った。



「それがわかれば、俺らは苦労してねぇな。

そもそも、どんな条件で、水精が人や森を選んでいたかもわかんねぇし、そんな頻度で水精と話せる人間が生まれたのかも不思議なもんだ。」



「だがまあ、ソラを含め俺らはそれを調べてきたいということもあって……。」



『ドグァ!!』



話を止めて驚いた先輩の視線の先には、そんな感じの音を立てて、慌てて入ってきた人物がいた。