それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

いくら自分が珍しい異能力者でも、たかが一種類の異能力の自分が、無詠唱もできず、これといった武器は凡人並みとなるとこれほど不利な乱戦(バトルロイヤル)はない。



誰が上がって来ても勝てる勝算がこれっぽっちもない。



「ヤバイヤバイ…オワタオワタ…。」



彼の頭の中は殆ど真っ白だ。



退場するときに聞こえたフレアに黄色い声援を送る女子の声すら、彼には届いていなかった。



「とりあえず、試合後に集合がかかっていたメイン会場に行こう…。」



かろうじて思い出したそこに、重い足取りで向かったのだった。



そして更に重い足取りでバトルロイヤルに挑むこととなるかもしれないのは、その数時間後の話……。




「(やっぱり出たくなぃぃいいい!!!!!)」