会長の声で、左右と後ろにある出口へ指示通り退出した。



なぜ、我先にと出て行かないかというと、大半が貴族で構成されている学園で、いつどこから、誰が見ているともわからない中、行儀の悪いことはできないからだ。



そして最後の一人まで出終わり、残ったのは生徒会メンバーの6人だけになった。



「みなさん、今日までお疲れ様でした。とはいえ後数週間、まだこのメンバーなので気を引き締めていきましょうね。」



先ほどフィーネを指名すると宣言した女子生徒が言うと、メンバー全員が返事をした。



「「「「「はい!」」」」」



うんうん。と女子生徒が頷いていると男子生徒が声をかけた。



「会長にフィーネちゃんを指名するのはいいけど、俺たちはどうするのですか?ファレリア様。」



今聞いてきたのは第一副会長3年のカイラ・アオレル。茶色い瞳のワイルド系ベリーショートの茶髪が特徴で、普段はチャラいがファレリアがいると「貴族」としての気品がちゃんと出てくる。



すると、勿論と話を始めた。



「第一副会長にはそのまま新四年生カイラ・アオレル

第二副会長新四年生シオン・カフィス

書記に新四年生リク・アスカ

庶務長は新二年生フレア・クオーツで

第二庶務は今回のフレアくんと同じで新入生トップの人。

といったところかしら?」



するとリクと言われた焦げ茶色の瞳に赤茶色いショート・ウルフの清楚な感じの男子生徒が口を開いた。