それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

「そういうシオちゃんのあれ、よく考えたら幻影だったんでしょ。

今更だけど、騙されたのです。」



あれというのは、最後の下級術式のことだ。



確かに下級術式は撃ったし、増幅術式も組んだ。


しかし、わざと増幅術式を不完全詠唱をしていた為途中で消失、つまり当たってはいなかった。



当たったと錯覚したカトレアはなすすべなく降参したが、ちゃんと考えてみれば当たっていたら無事じゃ済まないし、第一シオンの精霊力ではあんな短時間であの威力は出せないと容易にわかった。



「どちらにしても、あのままじゃ負けてたと思うのです。」



すると笑いかけながら聞いた。



「いつから幻影張ってたと思う?」



分からないということで首をコテンと傾げた。